数日前にスフバートル広場の近くの町の中心地に、このような看板を発見しました。

「世界トレイの日 11月19日」さらにその下には「モンゴルの人口の65.6%は、基準を満たしたトイレがない!?」と書かれています。
まあ確かにモンゴルのトイレといえば・・・

田舎のトイレ、これはどちらかと言えば文化的な方。
もっと田舎の村へ行ったとき、その家の人にトイレはどこかと聞いたら・・・

この青い丸の中、四本の棒が立ってるんですが、囲いもなんもありません。なんと、そこがトイレでした。最初に行ったときは夜だったので真っ暗闇で、周りの様子もなんも分からなかったんですが、次の朝行ってみると、そこは村の道路のすぐ脇なのでした。ときどきオートバイに乗ったおっちゃんなんかが、ブーーンとのどかに通り過ぎて行く、その合間を縫って、ささっと用を済ませていました。
田舎へ行く長距離バスの道中ではどのように用を足すかと言いますと

このように数時間ごとにバスが草原の真ん中で止まってくれます。そして乗客はバラバラと草原に散らばり、好き勝手に用を足すわけです。一応なんとなーく、男女がバスのこちら側とあちら側に、自然と別れて散っていくところが草原トイレの奥ゆかしさ。そして、誰かが用を足しているところを遠目に見かけたら、なんとなーく目をそらすのも、草原トイレのマナーでございます。
わたしも最初はこの田舎の草原トイレがかなりストレスでしたが、慣れてくると、どこぞの狭くて臭くて汚いトイレでするより、よっぽど気持ちがいいものです。ちなみにモンゴルの伝統服モンゴルデールは、乗馬と草原のトイレにうってつけの服だそうです。納得ですな。あと、モンゴル人は用を足した後はトイレットペーパーを使います。使ったトイレットペーパーはその辺にポイッですが。
そんなわけで、Unicefなどの世界基準を満たすトイレがあるのか?と問われれば、やはり3割4割にとどまってしまうんでしょうね。

最近、町の中にこのような公衆トイレが設置されるようになりました。まだ数箇所ですが、数円の使用料を払って使えます。これも、こうした外国の支援組織によるものなんでしょうか。
ちなみに“00”とゼロを二つ並べて「ノエル」と読み、これがトイレを意味します。部屋の番号が 01、02、03と振られていくので、トイレはそれ以前の部屋番号ということで 00 となったと思われ…(真偽不明)。「トイレ」とはっきり言わないための隠語のようなものかもしれません。そういえば、男性が「ちょっと馬を見に行って来るわい」といって席を立つと、それはトイレに行って来るという意味だそうな。まあこれ、モンゴル人が実際に言ってるのを聞いたことないですけど。モンゴル人も結構奥ゆかしいですね(笑)。
まあでも、ウランバートルのアパートは必ず水洗トイレですし、町の中のレストランやデパートでもしかり。トイレットペーパーは必須持参品ですが。モンゴルのトイレ事情、恐れずに足らず。
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