人気アイドルの坊主刈りに端を発して、女性がバリカンで頭を丸めるシーンをテレビCMとして放映している引越会社に問い合わせが殺到したり、理由はともあれ、女性が頭を丸めるということに、日本列島全体で物議がかもされているようで。
丸刈りは、謝罪という意味合いから、仏教における解脱、そして軍隊や刑務所のスパルタイメージ、さらには武士道、スポーツ道、はたまた甲子園球児はなぜ丸刈りでないといけないのか?という素朴な疑問に至るまで、実にいろいろなものを包含する奥深い行為のようです。
さて、ここモンゴルでは女性が「頭を丸める」ことはもう少し一般的に行われています。子供がしている場合が多いですが(男の子も女の子も)、大人の女性もときどきしています。大人の場合、冬は寒いから暖かいときにやるという人が多いみたいですが。
それは、上に書いたようなコ難しい理由ではなく、
頭を丸めると次に生えてくる髪の毛が濃く美しくなるから
という飽くなき美への追求です。
モンゴル人の男の子が2歳だか3歳になったとき、生まれてそれまでずっと伸ばしていた髪の毛を切って頭を丸める断髪式のようなお祭りをする習慣がモンゴルにはあります。それとはまた別に、学校に上がる前くらいの年頃の女の子も、丸刈りにしてつるつるの頭にかわいらしいヘアバンドや大きなリボンをしてたりします。そうすると、強くて美しい髪が生えてくるんだとのこと。ホントだろうか・・・?
私のクラスの女の子も、8年生で13歳くらいですが、ある日ばっさり丸刈りにしてきて、しばらくバンダナを巻いたり帽子やかつらをかぶったりしていました。でも周りからすごい奇異の目で見られるとか、本人も恥ずかしくていたたまれない、といった感じはまったくないです。クラスの男の子たちがかつらを代わる代わるかぶってふざけたりもしてましたが、彼女もいっしょになって笑ってましたね。(最後のほうでは、もぅいいかげんにシロ!!モードになってましたが)
大人の女性でもときどきいきなり丸刈りになっているときがあります。
引越し会社のCMの女性もそうですけど、それはそれで、なかなかかわいいというか、カッコ美しいです。(もともときれいな人であるという前提条件があるんでしょうけど)
で、もしもその美容効果が本当であるなら、わたしもモンゴルにいる間に一度チャレンジしたいなあと密かに思ってるんですが、どうでしょうかね。もともと髪がネコッ毛でぺっしゃんこで薄いので、一度頭を丸めて濃くて黒々した髪に生まれ変わりたいな~~

なんて。日本だとかなり衝撃的かもしれませんが、モンゴルだったらその衝撃の3割程度でいけるんじゃないかと。
わたしがある日、頭にバンダナを巻いて現れたら、何も聞かずに笑って「サンバイノー」と声をかけてくださいね。
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